「代表インタビュー」シリーズその1
株式会社クリアストーン
代表取締役 CEO
小野 志堅
これまでの資本主義は、資本家(企業経営者や投資家)の利益がすべてに優先され、社員への分配が疎かにされてきました。これから求められるのは、資本家と社員、そして顧客の関係を再構築した先にある、新しい資本主義ではないしょうか?これからの企業が長く事業を継続するためには、企業(資本)の成長だけでなく「社員の幸せ」と「顧客の喜び」という、ふたつの生き物のような存在と向き合い、三者を相互に発展させていくことが、今まで以上に大切になります。
社員に投資して学びの機会やチャンスをつくり、その環境を活かして社員が自ら挑戦と成長を重ね、企業の成長を促していく。そこから生まれた成果をもとに、またしっかりと分配と投資を行い、社員の経済的・精神的な充足につなげていく。こうした好循環がより良い商品をつくり、顧客にさらなる喜びを届ける原動力となり、会社をさらなる成長に導いていくと考えられます。
ー私たちは、15,6 年ほど前から「女性の活躍」を重要な経営テーマのひとつとして位置づけていて、女性たちが持っている潜在的な力を事業に活かそうとしてきました。クリアストーンはエンターテイメントやテクノロジーを通して喜びや楽しさを創造する会社ですから、女性のゆたかな感性が求められる場面が多いのです。今、社員のおよそ半数は女性で、管理職として活躍している人もいます。
―性別に限らず、一人ひとり職務内容もライフステージも違いますから、多様な社員たちが活躍できるように「ハイブリッド出勤」という制度も設けています。たとえば、みんな一律に9 時出勤と決めるのではなく、販売店を回る営業職の場合だと店舗のオープン時間に合わせて出勤時間を後ろにずらしたり、午後のほうが仕事に集中できるという人もいれば、子どものために夕方までに仕事を終わらせたいという人もいます。職務内容とプライベートのライフスタイルを掛け合わせたハイブリッドな出勤の在り方を実践しています。
―働きやすさの向上につながっているだけでなく、結果的に、会社全体の売上が伸び、利益も伸びています。一人ひとりが自分のパフォーマンスを発揮しやすい時間帯に合わせて勤務 スタイルを組んでいるので、生産性が大きく向上していて、それがまた社員たちに還元され、 数年連続で給与が上がり続けるという好循環が生まれています。
―社会人向けオンライン学習サービスの「Schoo(スクー)」を活用して、部門ごとに重点的に学びたいテーマや、個人の興味・関心のあるテーマについて、勤務時間中であっても動画を見て勉強していいという方針を決め、一人ひとりの学習を支援しています。
―クリアストーンは、いろいろな人のアイデアや提案を採り入れ、試行錯誤を繰り返しながら業績を上げてきた会社です。「すぐやる」「やってみなはれ」の精神が社内に息づいていて、今もあちこちで新しい事業の種が芽吹いています。自分のなかにやってみたいことがあったり、新しいことを始めたいと考えている方がいたら、ぜひここで一緒に、楽しみながらチャレンジしていきましょう。